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質問型アプローチで考える人を育てる

スポーツ競技においては1970年代半ばごろから、「指示命令型」の指導方法から「質問型」のアプローチでの指導・・・いわゆるコーチングという手法が一般化されてきたといいます。指示命令型アプローチで育てられた選手は、調子がいい時は良いのですがいざスランプにあうと指導者の明確な指示なくしては、なかなか立ち直れない傾向があるそうです。それが、質問型アプローチの選手の場合、自分で気がついて考えて動いているので大きなスランプがないのだそうです。

一般的にビジネスコンサルタントは、ひとつの経営改革のプロジェクトを立ち上げるとお客様のメンバーを指揮して経営状況を分析し、経営戦略を立案し、スケジュールを立てて、体制を作りそのお客様が自分達で実践できるようにしなければなりません。だから、やはりコーチングとは違うけれども質問型のアプローチになるのかしらと観察していたことがあります。・・・教えて頂いた先生をですが。

我々も、複雑で不確実性の高いプロジェクトを立案してシステムを作りそれをお客様が運用していくことができるようにしてひとつのプロジェクトが完結するというタイプの仕事をしています。この最後の運用するところの費用が別になっているのかとか、いろいろと詳細は違うものの我々のビジネスはどんどんコンサルタント的な要素が必要な領域に近づいています。

そう、今、ヒューマンシステムに限らないとは思いますが、まさにこうした「自ら考え、自ら動ける」という自立型の人材が不確実性の高いプロジェクトでは必要とされているのです。・・・・こういった自立型の人間を育てるには、質問型のアプローチが必要であるとよく言われます。私も、自分で考えるのは得意なのですが、「どうしてこうなったの?」と聞いてあげることがなかなか難しい。自分で細かく見ないときには、なにか相手の考えた事を信用していないように思われるかしらとか・・・なによりも、自分で途中まででもストーリーを考えるからいろいろな問題が身に染みて思いつくのだけれども、前提からさっぱりわかんないことを聞いていくのはなかなか難しいものです。

しかし、計画段階でどんなことが必要なのかが説明できないときっと私だけでなくお客様も納得できないのだろうなぁと最近思うようになりました。大多数のお客様は、最初に聞いたことを本当によく覚えています。

だから技術者は、途中過程での変更についてしっかりと文書を持って説明しなければならないのに・・・多くの場合、お客様がいらないと言えば必要な資料も最低限にしてしまうことが多いように思います。
社内開発のバグが多いのもこういうところに起因しているのかも知れません。だから、内部の監査制度というのは大切なのだと思います。ドキュメントの有無よりも、きちんと考えているのかということ、考えていたのならきちんとそれが表現されているのかということが大切です。形式に捕らわれることはありません。
これが、運用段階でのお客様との大きなギャップとなったりします。概要でよいのでシステムのことを理解して頂きいろいろな仕様について承認してもらえるような関係性マネージメントが必要なのですね。

それと、変更になった時の連絡のルールも重要です。

「自ら考え、自ら動ける」ということは大切ですが、チームでさらに会社で仕事をしていることを忘れては意味がありません。それが躾ということかもしれませんね。P2Mでは、プログラムの目的とプロジェクトの指名、それから全体最適ということを概念として持っています。そのことを踏まえて、「自分で考える」からこそそれが上手く機能し、報告や連絡も上手く行くのです。何を報告したらよいかわかりませんと言う人がたまにいますが、そういう人は上手く行った時に報告しようとしているように見受けられます。

プロジェクトは、上手く行くことは稀で上手く行かないことが普通なのですから、「まずそうな感じ」がしたら報告してみたらどうかと思います。問題の7割~8割は、報告が無くて叱られるのですが、それは結果が悪かったから叱られているわけではないのです。報告が無くて、勝手に上手くやったとしても、問題が発生したらどうするつもりなのかと・・・・本当は、はらはらしたり、ヒヤットしたりしていたりします。
こんなときこそ、「どうして報告しないの?」「報告しないで○○○になったらどうするの?」と質問してあげればいいのだと思います。

ある社内プロジェクトでは、再度プログラムのドキュメントの作成をしているとの報告がありました。「いまさらドキュメントがなぜ必要なの?」と聞いてみたのですが、「詳細なところをドキュメント化していない為に仕様のブレが顕著なので○○と○○などのドキュメントを作成し直し仕様を整理しています」と明確に回答してくれました。
きちんと、全体最適を考えて自分で考えて決めていけるリーダなのだなぁととても頼もしく思いました。

自分で考える事・・・これは、自分の決定や行動、言動といったところに責任を持つことからはじまるのかもしれません。仕事が任せられるということや仕事ができるということはこういうことに通じることですね。

私も、質問型のアプローチにどんどんトライしますから、みなさんも自立した考える人を目指しましょう!

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コメント

ある社内のプロジェクトで、「対策としてドキュメントを作成し、仕様を整理する」というのは対策としては、よいことだと思います。しかし、なぜそのプロジェクトは、設計工程でドキュメントを作成しなかったのでしょうか?状況がかわったのか?。リーダーが途中で変更になったのかが前提がわかりませんが、適切な工程で適切なドキュメントを作成していかないと、手戻りが多くなるだけかと思います。

投稿: | 2007年5月28日 (月) 22時33分

ご指摘のとおりです。(リーダーが代ったのです。)
それと合わせて、仕様も変更になった部分があり、もともとの仕様の解釈が違っているのにも気がついたということです。それでドキュメントまで戻すことにしたという感じですかね。確かにご指摘のように適切なドキュメントでないからなのかというと、まぁ粗かったということはありますが、正確にはドキュメントはあり、複数の画面間での不整合を見つけたのでこのような対策となりました。
新しいリーダーがみんなと仕様書を直しながらレビューして、仕様を理解するという感じですね。作っている人も全員新しい人になりましたから。それがよいと思ったのですが。
もともとのドキュメントのレビュー時にその機能だけを見てレビューしたということが根底の問題だと思います。CRUD図が欲しくなる感じですが、あっても、マスタメンテだから・・・見落としたかもしれませんね。
レビューアの責任は、本当に重いのですけれど。どうしても、空いている人間が細切れにレビューしてしまうのが社内開発プロジェクトの問題点。

投稿: yuno | 2007年5月28日 (月) 23時12分

ブログの内容とは直接関係ないことなのですが、このブログにはトラックバックスパムが多く送信されているようです。
トラックバックスパムとは、『著名なウェブログ(ブログ)に記事とは無関係な内容のトラックバックを送信し、自分のウェブログに読者を誘導する迷惑な広告トラックバックのこと』です。(IT用語辞典より)
トラックバックスパムを防止するためにも、トラックバックを承認制に変更されてはどうでしょうか?そうすることによって、無関係なトラックバックスパムは表示されること無く削除することが可能となります。

それと、これは提案なのですが、社員の方がどのようなことを考えているのか知りたいと思いますので、社員の方のブログがあると面白いのではないかと思いますが…どうでしょう?(笑)
会社によっては、社員全員がブログを公開している会社もあるようですが?
文章力を付ける訓練になるかもしれませんし。

投稿: | 2007年5月30日 (水) 20時54分

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